当ブログ筆者である「ほろよい爺さん」こと私の父は3月28日に自宅にて息を引き取りました。
一昨年前の春に癌が見つかってからの二年近くに及ぶ闘病生活の中で、心から愛するギターを弾き、ブログに載せることは、紛れもなく父の生き甲斐のひとつとなっていたことでしょう。
当ブログをご覧いただいていた皆様、そして温かい言葉をお寄せくださった方々、大きな力を貸していただいことに心より感謝いたします。
最後の数ヶ月に及んでは、ギターを抱えることさえも難しくなり、残る力を振り絞るかのように演奏をし録音していました。
私が物心つくかつかないかという頃からずっと父のギターの音を聴いて育ったように、ギター無しでは父の人生は語れないという程にギターという楽器は父の精神の中核を成していたと思います。
「これから弾く曲」という結構な厚みのある楽譜フォルダが父の棚に残されているのも、まさに父のギターへの情熱を物語っています。
音や言葉に対し非常にこだわりを持つ父でしたので、恐らく自身の言葉で当ブログをしめたかったことと想像しておりますが、本人に代わりここに家族からのお知らせといたします。
今後も当ブログ及び動画を大勢の方に観ていただけたら、それはまさに父の望むところであり、同時に私達家族の望みでもあります。
コメント
ブログ村からのリンクで、時々、拝読しておりました。
ブログにコメントすることは今回が初めてです。
ご冥福をお祈りいたします。
私の父は2017年に間質性肺炎で亡くなり、
同じ年に作られたギターを買って弾いております。
音楽が流れる生活は、音楽が止まった時にその良さを深く感じるのかもしれませんね。
最近投稿された「高原列車」の演奏、
この曲が流行ったのは父母の世代ではありますが
飾りのない雰囲気がとても印象的でした。
亡くなられたことは大変残念なことですが、
こうして近況を代わりに伝えてくださったことに
お父様もお喜びのことでしょう。
ご家族の皆様もどうぞご自愛ください。
はなごえ太郎様
気づくのが遅くなりまして申し訳ありません。温かいコメントをいただきありがとうございます。ほろ酔い爺さんの娘です。何より、一番父が喜んでいると思います。
ギターと本格的に取り組まれているとのことで、恐らく父もはなごえ太郎様のブログを拝見していたのではないかと思います。
とにかくギターが好きで頭の中はいつもギターと譜面のことでいっぱいだったのに、弾けなくなってしまってからは私のピアノを聴くのが精一杯という状態でした。
でもこうして同じクラシックギターを愛する方からコメントいただけるなんて、父も私達家族も音楽に救われる思いです。優しい言葉をかけていただきありがとうございました。
これからも素敵なギター演奏をお聴かせください。