ラモーの2つのメヌエット

guitar

ジャン=フィリップ・ラモー 1683-1764 仏

優雅な曲で煌びやかな中世の宮廷舞踏が目に浮かんで来ます。
録音 2023.1.27

<苦学生>
友人の下宿でレコードを聞いたのがこの曲との初めての出会い、
スカラッティのホ短調ソナタもあったようなという全くの思い込み
かもしれないが。書棚には厚い毛沢東の本や大学、中庸のような
立派な全集が並んでいた。毛沢東の言葉には詩がある、というような
事を言っていた。学食ではどんぶり飯に納豆と生卵だけでこれを
食べていれば健康は大丈夫だと言い、夏休みを故郷で過ごし戻って
来ると見違えるほど太って帰って来た。傘をさして歩きながら話し中
水溜まりがあってもそのまま歩いて行く、話している今が全てで
他の事は取るに足らないと、今なら乞食でも恥ずかしい程見事な革靴を
履き通していた。私の就職がほぼ内定して面談の当日心配して一緒に
行こうかと言ってくれた優しい彼、今はどうしているか。
家元からのほほんと通っていた自分には想像出来ないただ学問だけに捧げていた
苦学生は確かにいたし皆爽やかだった。この曲をK君に捧げます。


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